風邪〜
やられてます。
あとあいかわらずこんなん書いてます。
* * *
「ねえ、これって何キロくらい?」
『は? ざっと1、2トン程度はあるはずですが……あの、スバル陸士?』
そして、スバルはダンプソンに訊ねた。
なにぶん、ブレイブポリスであるダンプソンの体格・馬力にあわせて用意された特注のダンベルだ。単位はキログラムなんて生易しいものではない。
しげしげとそれを眺めるスバルに、直感的にふと嫌な予感を彼は覚える。
まさか──持ち上げる気か?
『スバル陸士?』
ぽん、とアルトがふくらはぎの辺りの装甲を叩いた。そちらを見下ろすと、軽いお手上げのポーズとともに溜め息をつき、諦めろとばかりに黙って首を横に振った。
彼女も察しているということは間違いない。……持ち上げる気だ。
『ブレイブポリス用なんですよ?』
「知ってる知ってる。だいじょーぶ、勇気でなんとかする。……んー、こう? いや、こうか……こっちのほうがいいかな?」
ダンプソンからすればダンベルであるそれも、一般的な少女の体格のスバルからしてみれば超重量級のバーベルにも等しい、いやそれ以上の大きさと重量である。こんこんと重りのプレートを叩き感触を確かめながら、どうやって持ち上げるのが効率的かの算段を彼女は始めていた。
結局、重量挙げ競技などでよく見られる、両肩に担いでの方式に落ち着いたらしい。身をダンベルの下へと潜らせて、両肩をグリップ部分へと押し当てる。
「せー……のぉっ!」
『陸士っ! 無茶ですっ!』
ダンプソンが狼狽の声をあげたのと、彼女が歯を食いしばり足腰に渾身の力をこめたのはほぼ同時だった。
あがるはずがない。生真面目かつ常識人のブレイブポリスの予測通りに、真っ赤になったスバルの顔、小刻みに震えて一杯の力を込める全身の筋肉とは対照的に、鋼鉄製のダンベルは置かれた地面から微動だにしない。……のは一瞬の安堵に過ぎなかった。
「ぬ、おおおおおおぉぉ……っ!」
『嘘だろう……持ち上げている……?』
* * *
万人受け?なにそれ食えるの?
・・・勇者万歳。画像のほうはがんぢー様からいただいたものだそうで。
がんぢー様&クロフェのえらくてエロい人、超感謝。