リリカルなのは同盟さんのところのなのは占いを久々にやってみた。

以下コピペ。
 
640さんはシグナム です!
 
● シグナムさんは、とても優しく、柔らかなムードの持ち主。柔軟性に富んでいて、どんな人でも受け入れられる、懐の広さを持っています。話上手な上に情報収集にも長けているので、あなたとの会話を楽しみにしている人も多いはず。
グループのリーダーではなくても、あなたの周りには常に人が集まっていることでしょう。ただ、持ち前の柔軟性が、時として器用貧乏になってしまうことも。特に仕事面では、どんなものでも一定のレベルまでこなせてしまうからこそ、かえって定職につきにくい傾向があります。
そんなときは、最も興味のある分野のスペシャリストを目指してみて。恋愛面でも柔軟性が移り気に変わらなければ、素敵な人と楽しい恋を育んでいけます。
 
● 640さんのラッキー楽器は、ウクレレです!

 
……あれ、本名で前やったときと違うぞ(汗
ま、いいか。いろいろつっこみどころ満載なのは
この手の占いの仕様だしね(ぉ
 
さて、forget-me-not加筆版、最終話となります。
スレ投下版二十二〜最終回にあたります。
改変点や細かい点に関しては、後日のあとがきにて。
では、どうぞ↓
 
 
forget-me-not
 
第八回 大好きな君へ
 
大地に向かい、黒い宝石がゆっくりと降りてくる。
それをフェイトは、やさしく包み込むように右の手を差し出す。
 
『sealing』
 
フェイトの掌によって受け止められたダイムはバルディッシュの封印を受け、その中に格納される。
 
「……大丈夫。君を待っている人達の元へ……ちゃんと、返してあげるから」
 
既に機能の停止しているダイムに聞こえるわけはないが、フェイトは杖の中で眠る彼女にそう語りかける。
安心して眠っていて、欲しかったから。
 
「なんとか……なった、ね」
「うん……」
「よか…………っ、た……」
「なのは!?」
隣に立ち、ともにダイムの封印を見ていたなのはの体が突然がくりと沈みこみ、
フェイトは慌ててそれを支えた。完全に、彼女の全身からは力が抜けている。
なのはの崩れた正座の姿勢から、彼女ををあまり揺らさないよう気をつけつつ、膝の上に寝かせる。
 
「ちょ、っと……無理、しちゃったかも……はは……」
 
無理に笑顔をつくり、ごまかそうとするなのは。その表情が、痛々しい。
少しなんてものじゃない。こうやって意識を保って話すことができていることすら不思議なほど、
なのはの受けた傷やダメージは大きいのだから。
 
「ごめんね、すぐ、立つから…………え?」
 
なんとか動かぬ身体を動かし、身を起こそうと強がってみせるなのはの視界を、
そっとフェイトの手が覆っていた。まるで、彼女を寝かしつけるかのように。
 
「フェイト……ちゃん?」
「……休んで。あとは私たちで何とかするから」
「え、でも。フェイトちゃんだって」
「クロノ達もすぐ来るから。だから、お願い」
 
これ以上、無理はさせたくなかった。
ううん。してほしくなかった。
無理をさせるのが、辛かった。
 
「……うん、じゃあ……お願……い、ね……」
 
やはり限界だったのだろう、口元に安心したような表情を浮かべるとすぐに、
フェイトの腕の中でなのはは眠りに落ちる。
彼女をフェイトは、優しく。薄いガラス細工を扱うように静かに、抱きしめた。
 
*   *   *
 
「───は、……なの…………のは、なのは」
 
夢うつつの中、だれかが自分を呼んでいた。
聞きなれた少年の声。
意識が、少しずつ覚醒していく。
皮膚の感覚もよみがえり、目覚めようとしているのが実感される。
 
「なのは」
 
一匹のフェレットが、こちらを覗きこんでいた。
 
「……ユーノ、君……?」
 
顔に何か、ふわふわした白いものが当たっているのがわかった。
ぼんやりとした頭がようやくに理解したのは、傷口を覆うガーゼだった。
 
「よかった、目を覚ましてくれて。待ってて、今美由希さん呼んでくるから」

 
なのはは、丸二日間、眠り続けていたらしい。
怪我自体はアースラに運ばれて受けた治癒魔法のおかげで、誤魔化しが利く程度──、
なにか軽い事故に巻き込まれたといっても不自然ない程度には回復していたのだが、
失われた魔力を回復するために身体そのものが休眠を欲していたのだ。
 
駆けつけたクロノ達により事件の事後処理は迅速に行われ、
なのはの怪我もまたリンディお得意の「九割の嘘と一割の真実」で怪しまれないよう説明されていた。
そして、フェイトは。
 
「すごく、心配で残念そうにしてた。もう、いかなきゃならないから、って」
「そっか……」
 
一通りすることを終えて、ちゃんと寝ているよう言い残した美由希が出て行くと、再び二人は話し始める。
 
もう、フェイト達は行ってしまっていた。
事後処理が終わった後すぐに、別の任務で呼び出されたらしい。
もっとちゃんと顔を合わせて、ちゃんとお話したかったな。
なのはは少し寂しく思う。
 
「───けど」
 
右の掌を見つめる。
ユーノの話では、出発の直前ぎりぎりまでフェイトはこの手を握り、付き添ってくれていたという。
彼女のぬくもりがその手に、残っているような気がした。
 
「……ダイム、だった?……あの子は、どうなるの……?」
「……うん。一旦、危険がないか管理局で調べて、長老の下へ届けてくれるって」
「そっか、よかった」
 
自分を襲った少女のこと。
それからとめどない話が続いていく。
 
「アースラのみなさん、元気だった?」
「うん、とっても。ああ、そうそう。フェイトから聞いたんだけど……」
「何?」
「あー、やっぱりやめとく。本人から聞いたほうがいいよ」
「?」
 
フェイトが、リンディ艦長から養子になる誘いを受けていること。それについて迷っていたこと。
そして、結論を出すことができたこと。そのことを、ユーノは口に出しかけてやめた。
 
(忘れていいものなんて、きっとない。けれど、ずっと同じところで立ち止まっていても、だめだから……か)
 
フェイトの言葉を思い出す。それはきっと、本人の口から語られるべき性質のものだから。
自分が伝えるものではないだろう。
 
(──決めたことは、僕も一緒、なんだけどね)
 
同様に、彼もあることを決意していた。
眠り続けるなのはを見ながら、ユーノが決めたこと。それは。
「あのね、なのは────……」
 
*   *   *
 
それから。
時は流れ、それぞれは変化していく。
 
*   *   *
 
「気をつけて、いってらっしゃい」
 
母親はそう言って、にこやかに笑い少女に手を振る。今日は少女の旅立ちの日。
 
「なにかあったら、すぐ連絡するんだぞ」
 
いささか過保護な兄もまた、心配そうに見送りに出てきている。
 
「うん、わかってるよ」
 
少女は隣に立つ二人───……少年と女性に振り向き、促すと、銀色に光る装置の前に立つ。
 
「それじゃあ……いってきます。母さん、お兄ちゃん」
 
*   *   *
 
「いってきまーす!!」
 
元気一杯の少女の声が、澄み切った朝の空に響く。
 
「あ、なのは」
「何ーー?」
「今日は留学生の子が来る日だから早く帰ってこいよ」
「うん、わかったー!!」
 
駆け出していく妹の姿を見つめる兄に、姉は聞いてみた。
 
「ねえ、『あの子』のこと、ぎりぎりまでだまっていようって言い出したの、恭ちゃん?」
「俺じゃないよ。リンディさんそれにアリサやすずかちゃん達が決めたことだ」
 
ダイムの一件から、一年が経とうとしていた。なのははちょっぴり成長し、今はもう4年生。
 
───しかし、その肩にもうユーノはいない。
あの日、ユーノが口にした決意、それはなのはとの別れ。
 
「ずっと同じ場所に留まり続けていては、駄目だから。僕も進まなきゃ、成長しないとだめだから」
 
そう言い残し、ユーノは元いた世界へと戻っていった。
もちろん、ちょくちょく戻ってくるとは約束したけれど。
 
一方でなのはの愛杖、レイジングハートは相変わらず彼女といっしょだ。
自分が持っているよりもずっといいと判断したユーノが、なのはの元に置いていったのだ。
管理局の面々──嘱託として入局したと聞いたフェイトや、
彼女の兄となったクロノも、最近は忙しいらしくしばらくは会っていない。
 
(今日来る留学生って、どんな子だろー?)
 
数年前までは高町家には一人の居候がいた。兄と姉の幼馴染。家族が増えるのはそれ以来のことだ。
今度家で世話することになる子は、父からは自分と同い年としか聞かされていない。
 
「なのは」
 
公園の前に差し掛かったとき、少年の声がなのはを呼び止めた。
ベンチに座った、栗色の髪の少年が、こちらに手を振っている。
 
「え…………ユーノ、君?」
 
なのはの問いかけに、少年──、ユーノは無言でうなずく。
戸惑いは、一瞬で。すぐに、なのはの顔には嬉しさに満ちた満面の笑みが広がっていく。
 
「ただいま、なのは」
「お帰り、ユーノ君!!いつ戻ってきたの?」
「さっきだよ。リンディ艦長から頼まれて」
「リンディさんから?」
 
時間はまだ少しある。ユーノの横に腰を下ろし、話を聞くなのは。
 
「ジュエルシードや、ダイムの事件があっただろ?それで、この世界──地球みたいに、
 魔法の概念が希薄な世界にも万が一の時のために局員が滞在することになって」
「ひょっとして、それがユーノ君?管理局に入ったの?」
「いや、それは別の人。現地のことについてある程度知ってるから、付き添いで来たんだ。ガイドみたいなものかな」
 
本当はもうひとつ。
『彼女』とそれなりに親しいから自分に白羽の矢が立った、ということもあるのだけれど。
それはまだ、なのはには秘密。
 
「それで……また、なのはの家にお世話になっても、いいかな?」
 
ユーノの身体が、変化していく。
今となってはなつかしい、フェレットの姿に。
 
「うん、全然かまわないよ!お姉ちゃんもきっと喜ぶし。
 あ、でもユーノ君、その局員さんといっしょにいないとまずいんじゃ?」
 
ユーノの申し出に喜ぶものの、
ただ来ているのではない、仕事で来ているという彼になのはは気を回す。
 
「ああ、それなら大丈夫。彼女も」
「え?」
「さ、学校なんでしょ?もう行ったほうがいいよ。きっと『彼女』にも会えるはずだから」
「それって、どういう……」
「行けばわかるよ。ね?」
「う、うん」
 
*   *   *
 
「今日はみんなに、新しいお友達を紹介しようと思います」
 
朝のホームルーム。担任の言葉と共に、少女は入ってきた。
その姿になのはは息を飲み、アリサとすずかは、顔を見合わせて──アリサはガッツポーズ付で──微笑む。
 
朝の光を受け、金色に輝くきれいな髪も。
赤い、透き通った大きな瞳も。
二人の友情の証の、ピンク色のリボンも何一つ変わりはしない。
違っているのは、今は自分達と同じ真っ白な制服を着ているということだけ。
 
担任に促され、少女は自己紹介の口を開く。きれいな、澄んだ声で。
 
「フェイト……。フェイト・テスタロッサ=ハラオウンです」
 
end.

 
…………This is one of the possibilities.
It doesn't necessarily continue to everyone's known story『A’s』.