毎回ようつべでの視聴ですが、おもしろいじゃないですか、かなり。

基本的にネタな話が大好きなもので。
 
平成ライダーでどのライダーが一番好きかと聞かれれば橘さん(あくまでギャレンではなく)と答えるし、
カブトで一番好きな話はなんですかと聞かれればライダーまったく無関係の闇のお料理対決の回と答える人間ですのでwww
 
もちろんボウケンは開運フォームの回で腹抱えて笑わせてもらいましたとも。
ああいうお馬鹿な話大好きですww
 
 
以下、web拍手レスです。
 
 
>エンペラー星人……… ウルトラ兄弟を倒すためにわざわざ地球に来て返り討ちにあった悲しい宇宙人。
>名前からまんま皇帝ですしねw 自分も持ってますよ超闘士列伝。3,5,6巻抜けてるけど。
>(それなら持ってると言えない?) あれはよかったなぁ。ドラゴンボールのパクりってのはともかく他はよか
>った。あとは7巻さえ出れば完璧なんですけどね。

それはテンペラー星人では?エンぺラ星人はタロウ本編で少しだけ名前のでてきた別の星人で
存在しか明かされていなかったと思いますので。激伝ではたしか銀河遊撃隊編のラスボスになる予定だったはず。
その前に打ち切られましたがorz
 
>皇帝はとりあえず姿は雑誌で公開されています。次の幼児誌では名前も出ますが
>まあ昭和ウルトラ総決算ですし、本編でも複線は張られてました
>タロウをしっかり読み込んでいればわかります 激伝知ってるならなおさら…あ、答え言ってるも同然w
>というか昭和ウルトラ総決算でラスボスならジュダ以外はもう該当者一人しかいませんね
>それにバルタンは残念ながらもう大人の都合で使えませんし(マテ
>こんな私はウルトラ暗黒期の再放送&レンタル&怪獣図鑑世代、80が来た年に生まれたものです
メビウスに毎週なかされっぱなしです。最終回終わったら生きていけるか不安・・・

自分も谷間の世代なんですよー。リアルタイムだったのがグレート&パワードで、
初のリアルタイムTVウルトラマンがティガでしたから(その意味でははじめてのTVが高品質で恵まれていたのかも?)。
あと地元(福岡)では夏休み&春休みにセブン〜レオを再放送してましたが。
そのおかげで谷間の世代だというのにどっぷり。メビウス終わったら死ねます、はい。
 
 
 
なのユー話、第三話を投下します。こっちを本にする方向に傾いてきつつあるこの頃。
 
↓↓↓↓
 
 
 
 
 
 
  
魔法少女リリカルなのはStrikers −nocturne−
 
第三話 無効の日
 
 
行き慣れた場所なのに、足を踏み入れることができなかった。
 
あと一歩。あと、このドアをくぐるだけ。ただそれだけのことなのに。
足を持ち上げては引き、引いては持ち上げる。
その無意味な動きを、身体が繰り返す。
 
こんなことをするために、この場所に来たんじゃない。
自分に言い聞かせても、身体は思い通りにならず。
 
『彼』のいるこの場所を跨ぐことはできないまま時間だけが過ぎる。
きっと行き交う人々からは、奇異な目で見られていることだろう。それでもいい。
 
やがて、少女は懐の携帯電話が震えたことに気付き、立ち止まる。
 
それは時間切れを告げる、友からの召集のメール。
少女は携帯を閉じ、縋るような目で扉の向こうを見つめた。
何かの拍子に、どんな理由でもいい、彼がふとしたきっかけでこの場に出てきてはくれはしまいかと。
 
一瞬、期待する。
しかし根拠のないその期待が、叶えられるわけもなく。
 
溜息ひとつ、サイドポニーの少女は踵を返しその場を立ち去っていった。
会いたい相手に、会えないまま。会う勇気を、持てぬまま。
 
*   *   *
 
「……はぁ」
  
そんなことが二、三度続いていた。
調べものや打ち合わせで本局に行く回数が増えた、この数日で。
 
会いたいのに、会いに行けない。何故だか、躊躇する自分がいて。
なのはは自分のデスクで、考え込んでいた。
一体どうしてなのだろう、と。やましいことや躊躇する理由は、ないはずなのに。
 
遅くとも一週間以内には返事をするとコラードに言った以上、あまり時間はない。
家族からは自分の意志に任せると言われているし。
 
なのはさん?報告書、ここなんですけどー……」
「ん……あ、ごめん。みせてみて」
 
思考に埋没する余り、自分に注がれる興味津々な視線の群れに気付かない。
気付かぬまま、スバルの差し出した書類に目を通してやる。
 
向けられている視線は、主にニつ。加えて念話が三つ、行き交う。
フェイトに、医局からひまつぶしにきているシャマル。そして部隊長室での仕事をこなしつつ参加のはやてである。
彼女達はなのはに目線を向けながら、念話を介してこっそりと密談を交わす。
 
(やっぱ……悩んどるみたいやね)
 
三者、三様。それぞれに違った形ではあるが、なのはのことを三人とも、心配していた。
 
(聞いた話だと本局での休憩時間にどこか行ってたみたいだけど。やっぱり……)
(ユーノくんのところ、でしょうね)
 
彼女が本局内でわずかな時間を利用して行ける場所で、かつ信頼できる相談相手といえば、そのくらいだろう。そして、あの様子から推測するに。
 
(なんも言えんと、帰ってきたってとこやろうね)
(……うん、多分)
 
思い悩むなのは一人に、常時複数人(一人は盗撮で)の視線が集中するというのは異常である。
 
しかし鈍いスバルは、そんな三人の様子に気付くこともなく。
ヴィータたちお子様組も然りである。ゲームの話やらなにやらで盛り上がっている。
 
怪訝そうにフェイトたちをティアナが交互に見比べて首を傾げ、シグナムが時折ニ人のほうをちらりと見ては、呆れたように息をついて業務に戻る程度だ。おそらくははやてのことにも気付いているだろう。
 
(まあ、難しい問題だとは思いますけど。お見合いなんて)
 
なかなかそう、結論を出せる問題ではないし。
よっぽど親しくない限りは、人に相談できることでもない。
 
だが、かといってユーノがなのはにとって信頼の置けない人間かというとそうではなく、
むしろ真逆の、トップクラスの信頼関係に位置する存在なわけであって。
 
そんな彼に相談できないとなると、つまりは────……。
 
(どうして気付かへんかなー、なのはちゃんも)
 
ぼやきつつも、ぺたぺたと書類に判を押して脇に退ける作業のスピードが
遅くならないあたりが、はやてらしいといえばはやてらしい。
 
彼女の言に、フェイトもシャマルもその場で頷く。
 
(なにか、いい手があればいいんだけど)
(ですねえ)
(とはいってもな────……お?これ……)
 
なにかいい案でも浮かんだのだろうか。
シグナムとティアナの視線を背後に、フェイトとシャマルははやての次の言葉を待つ。
 
(どないやろ?)
 
そして、一拍の間の後デスクへと送信されてくる一通の書類画像。
二人が覗き込んだ机上に現れたのは、とある研究グループから局に提出された、ロストロギアの発掘申請書だった。
ロストロギア関連の専門部署である機動六課にはこういった書類もまた、何かあった際の迅速な対応に備え、確認のために優先的に回されてくる。
事前にどこでどのようなロストロギアの発掘活動が行われているか知ることができれば、
その分備えや対策も立てやすくなるし、解決も容易だ。
 
勿論それにはこちらのほうで予め、資料なども準備しておかなくてはならないが。
 
(この遺跡の下調べ……無限書庫への調査依頼、まだやったよね?)
 
行けないのなら、行かせてやればいい。
ちょっとした、上司としての(滅多に使わない)権限を使って、強引に。
 
*   *   *
 
というわけでなのはは今、無限書庫に向かい歩いている。
 
半ば強引に、逃れられぬ状況がやってきたことに、緊張しながら。
 
「……」
 
別に、なんてことはない。なんてことはないのだ。
はやてに頼まれた依頼書類を、ユーノに渡して。
今日は渡したらもうそのままあがっていいと言われているから、それからの予定はない。
 
頃合いをみて、相談を切り出せばいいのだ。時間はたっぷりある。
 
──ただそれだけのことなのに、掌には汗。喉もひどく渇いていた。
 
「……どうしちゃったんだろ、わたし」
 
あがっていいということは、今の自分は当てになる状態ではないと、見透かされたのだろうか。
それとも単に、気を遣ってくれただけのことか。
 
丁度いい機会ではあるのだ、確かに。
否応なしにユーノと会わねばならない状況が出来たというのは、この自分の不安定な精神状態を打開するのに、おあつらえ向きなのかもしれない。
 
もっと前向きに考えてみるのも、いいのではないか。
 
「よしっ」
 
胸の前でガッツポーズをつくる。
 
ちゃんと頼まれた書類を、彼に渡して。
それから彼に余裕があるようだったら、きちんと相談してみよう。
どのような形であれ、彼なりに真面目に考えた上で、よかれと思うアドバイスや回答を返してくれるはずだ。
 
考えているよりは、行動に移してしまったほうがいい。
こうしてせっかく背中を押される状況になったのだから、目一杯利用させてもらおう。
 
脇に抱えた半透明のフォルダーを持ち直し、深呼吸してなのはは気合いを入れた。
 
「そうと決まったら、はやく無限書庫に──……?」
 
決意を新たにして、改めて一歩を踏み出す。
と、踏み出した直後に彼女は行き交う人々の波の切れ間に、違和感を見つける。
 
そこは局員以外の一般市民の数も多い、
人々の依頼や相談を受け付けるために解放された正面ホール近くの区画であった。
 
訪れた人たちのために営業するカフェテラスなどもあり、
趣としてはなのはの住む海鳴などにある役所の受付に近い。
自然、局員と民間人とで溢れ、人の量も多く雑然としている。
 
「あれは……?」
 
違和感の正体は、待合室の柱のところにいる、ひとりの幼い少女。
なにかを探すように周囲をきょろきょろと落ち着きなく見回し、その目には涙が浮かんで、泣きべそをかいていた。
 
大体、なのは自身が家でひとり、寂しく過ごしていた頃と同じくらいの年齢だろうか。
検査中のヴィヴィオや今年小学生になる、兄の娘の雫よりは少し下だろう。
 
一目で、迷子だとわかった。
 
軽くこちらでも少女の周辺を見回してみるものの、親らしき人物の姿はない。
というよりも、どれもそれらしく見えてくるしどれも違うようにも見えるから困る。
また、間の悪いことに本来こういったことに対処すべきである受付の局員たちも業務に追われ、彼女のことに気付いていない。
 
「あっ」
 
遂に小さなその女の子は、諦めたように床へとしゃがみこんだ。
俯いた顔は見えなくなったが、おそらく瞳には、一杯の涙が溜まっていることだろう。
 
なのはは更に周囲を見渡して、手の空いていそうな者を探す。
だがどの局員も忙しなく立ち回っていて、頼めそうな人間はいなかった。
一瞬考え、腕時計に目を落とす。
 
時間はまだ、大丈夫。書類も今日中に提出してくれればいいと言われたことだし。
 
「……ちょっとくらい寄り道してもいいよね」
 
少し、無限書庫に行くのが遅れたって問題ないはず。
自分に言い訳して納得させ、なのはは一直線に少女のもとへ近づいていった。
 
*   *   *
 
「え?なのはがまだ来てない?」
 
デスクワークを切りのいいところで切り上げたフェイトは、無限書庫にいた。
はやてたちにはやめておくよう言われたが、やはりなのはとユーノのことが心配だった。
つい、はやる気持ちを抑えきれずに来てしまったのだが。
 
「うん、今日……っていうかここ二日は来てないよ。特に今日は一日中ここにいたから間違いない」
 
ユーノは、使用済みの資料本の整理のため、入り口近くの書架で作業をしていた。
眼鏡の青年は積み上げた本を運びつつ上目で記憶を手繰るようにして言う。
 
「でも、それなら変だよね。書類渡しにきてなくちゃ」
「う、うん」
 
なのはが書類と手荷物を持って分隊室を出たのは、大分前のことだ。
フェイト自身、彼女とユーノが話している場面にかち合わないよう時間には気をつけていたから、さすがにこれだけの時間が経ってなお無限書庫に到着すらしていないというのは、いくら広い本局の施設とはいえ考えられなかった。
 
「なにかあったのかな」
「……かも」
 
まあ本局内だから何かっていってもそこまで大層なことじゃないだろうけど。
中越しにユーノの投げてくる言葉に、フェイトは曖昧に頷く。
 
まさか、逃げた?いや、それはない。
そうならないためにはやては『今日中に』という期限付きで書類をなのはに託したのだから。
 
どこかで寄り道して、心の準備でもしているのだろうか。
 
(そこまで意識してて……どうして気付かないの?なのは)
 
そういえば、とユーノが呟いたのを耳で拾い、顔を上げる。
 
眼鏡の幼馴染みは本棚に本を戻す手を止め、こちらに首だけ向けていた。
 
「フェイトは、なんでまた?」
「え……あの、えと」
 
邪気のない彼の問いかけに、とっさの嘘がつけなかった。
口ごもりながらも、正直な答えを返す。
 
「なのはの……お見合いのことで」
「え?」
 
隠しようがなかった。どうせ、なのはが相談すれば知られてしまうのだ。
そう思って割り切るしかない。
 
「お見合いって、なのはが?」
「うん。コラード三佐から、してみないかって持ちかけられたらしくて」
コラード三……ああ、あの」
 
彼女のことは、ユーノも知っているはずだ。
会ったことがなくても、自分やなのはが世話になっていた頃にその人となりを彼に話したことがある。
フェイトの記憶通り、案の定ユーノは彼女のことを憶えていた。
 
「ふうん……そっか、お見合い、ね」
 
彼女から持ちかけられたという、なのはのお見合い。
聞いたユーノは、一瞬面食らったように目を見開き、何事もなかった様子で作業に戻る。
周囲に浮かぶ本の山に手を伸ばして。
 
「いいんじゃないかな、なのはなら。相手になる男の人もいっぱいいるだろうし」
 
フェイトにはその言葉が、突き放した言い方に聞えた。
 
「ユーノは?」
「ん?」
「ユーノは、どうなの?なのはがお見合いして、それで」
 
嫌だと、言ってほしかった。
なのはが相談にきたら、引き止めてほしかった。
願わくば、その確証となるような言葉を返してほしかった。
 
けれど、彼は。
 
「別に。僕が口を出すようなことじゃないよ。なのはの問題なんだし」
 
手も止めず、こともなげに返してきた。
それがフェイトには、耐えられなかった。
 
「ユーノッ!!」
「わ、ちょっと、フェイ……」
 
最後の一山に伸ばされた彼の手を、強く引く。
感情にまかせ、思いきり。
 
「え……」
 
彼の手がひっかかっていた資料本の山が散らばる。
それほど感情が理性を勝っていたのか、ここが無重力だということをフェイトは失念していた。
バランスを崩し、つられて本の散乱に気をとられたユーノも体勢を乱す。
 
「って!!」
「ご、ごめん!!ユーノ、大丈夫!?」
 
二人もつれあい、もみ合うようにして、ユーノの胸の中に抱きとめられる形で立ち並ぶ本棚に倒れ込んだ。
後頭部をしたたかに打ったユーノが声をあげ、フェイトも我に返る。
 
「たた……」
「ごめん……大丈夫?」
「あ?」
「え?」
 
そして二人、目が合ったところで気付く。
自分たちの身体が、ひどく密着していることに。
 
ユーノは彼女を抱きしめ、フェイトは彼に抱きとめられていることに気付く。
 
「わ、あの、これはその……いでっ!?」
「ユーノ!?」
 
身を引くついでに、もう一度本棚でごつん。
 
今の体勢はまずかった。人が見れば、見ようによっては無用な誤解を招きかねない、非常にアレな体勢。
無重力の中後頭部を押さえうずくまるユーノの横に、フェイトもしゃがみこみさすってやる。
労わる彼女の仕草も、傍目から見れば十分誤解を招きかねないものではあった。
 
「ごめん、ユーノ……痛む?」
「平気だけど……いや、こっちこそごめん」
 
肩を並べて謝りあう二人。
 
彼らが当然、知るわけもなかった。気が回るわけがない。
 
たった今、迷子の女の子を見つけた母親の元に送り届けてきたばかりの少女が、
先程の出来事を開け放たれた扉のところから、見ていたことなど。
 
その光景に思わず壁の裏へと身を隠した少女の受けた衝撃を、どうして知り得ようか。
 
なのはがお見合いを受ける旨フェイトが知らされたのは、その翌日。
彼女自身の口からであった。
 
(つづく)


− − − −
 
よかったら押してやってください。感想などもありましたらどうぞ。つweb拍手