受かりましたー。

 
結局悩んだ末本にするのは一番最初に戻って喪失辞書のほうに。
なのユー話のほうは本編で色々確定してから加筆加えて本に(できれば)します。
 
にしても電王面白いなぁ。
一話目からktkr状態だったけど、ウラタロスが出てから更に。
 
なぜなら声が遊佐浩二さんだから(ぉ
 
だってシーンの声なんだもの、ウラタロス。
アムエネルギーが声から溢れてるよ!!
 
あと最近はダンクーガノヴァが意外や意外(失礼)、なかなか楽しめてます。
桑島声の青髪萌えスパロボではまずダンクーガをフル改造する人間なもので。
 
まあそりゃあ細かいとこつっこんでいけば
メインヒロイン二人中の人グラヴィオンからのスライドやんとか、
断空剣が勇者チックだねぇとか、
ああこれはどこに出しても恥ずかしくないぐらいどこまでもバリ作品だなぁとか、
色々ありますが。(俺はバリの演出そんなに嫌いじゃありません)
 
断空砲発射時の杭打ちなんてグラヴィオンで同じことやったんだから捻ろうよ、もう少し。
 
でも全体的には楽しめてるので無問題。
くららかわいいよくらら。そして忍はよ出撃せい。

web拍手レスです。
 
>面白かったです。
ありがとうございます。そういっていただけると安心します、そりゃもう。
次も楽しんでいただけるよう頑張らせていただきます。
 
 
さて、てなわけで(?)、the day更新しまーっす。
 
↓↓↓↓
 
 
 
 
 

ひとしきり睦みあったあとで、同衾している隣の彼女は切り出した。
 
「……そうか。シャマルが……」
「私、言うべきだったのかな?フェイトちゃんのこと……」
「そんなことない」
「んぅっ!?」
 
突然唇を重ねられ、舌を押し込まれ声をあげるエイミィ。
 
「っは……」
「……そんなこと、あるもんか。エイミィは間違ってない」
 
愛する男に強く抱きしめられ、彼女は切なげに震えた。
 
「あの子は……人間だ。人間、なんだ……!!」
 
強く、強く。
クロノはエイミィの裸の身体を抱きしめる。
その姿はまるで、全てを忘れようとしているかのようで。
 
「フェイトは僕のたったひとりの、妹だ……!!」
 
恋人たちが行う本来は悦びであるはずの行為は、今の彼らにとって、傷を舐めあう、忘却のための
空しい慰めあいでしかなかった。
 
 
魔法少女リリカルなのはA’s −the day−
 
第五話 発覚
 
 
光芒が、半ば瓦礫と化した岩の壁を貫き、虚空へ消えていった。
 
「……」
 
壁面に空いた風穴の内には、打ち倒され気を失った十数人もの屈強な男達。
そして男達の折り重なる中心に土埃にまみれぼろぼろの服をまとい、肩で息をして立ち尽くすツインテールの少女がいた。
 
彼女の手の中には、光芒を放った残滓の蒸気を舞い上がらせる一機のデバイス
砲撃形態に変形したそれを構える少女は、ゆらりとよろめいて前方に身体を傾げさせていく。
 
「しっかりしろ。大丈夫か」
 
気を失っているのだろうか───シグナムは転移直後に見た光景をそう評し、彼女の崩れ落ちる身体を支えた。
 
「あ……シグナム、さん……?」
 
幸い、一瞬意識が飛んでいただけらしい。支えた彼女の豊満な胸に気付き、見返してくる。
 
「へいき……です。すいません」
「いや。随分と無理をしているのではないか?」
「そんなことないですよ」
「だが……ひどく疲れているようだ」
「……疲れないと、だめなんです」
 
なのはは、少しやつれたその顔を歪めて笑う。
それはとても笑顔には見えないような、ひどい代物だった。
 
「倒れるまで、仕事して。疲れきってしまわないと、眠れないから」
 
その笑顔は、事情を知るシグナムとしてはひどく痛々しいものに見える。
 
「考える間もなく眠っちゃわないと。フェイトちゃんのこと……色々、考えちゃって」
 
だから、人事に無理言ってシフト増やしてもらったんです。
ふらつくなのははシグナムにぺこりと頭を下げると、転移魔法陣を発動させる。
 
「書類の仕事がまだ別件あるので、これで。……あ、一緒にいきますか?」
「いや、いい」
 
それじゃあ、また。彼女は残念そうにもしない。その余裕もないのだろう。
隈のわずかに浮かんだ顔で、まったく心の笑っていない笑顔を作りなのはは消えていった。
 
*   *   *
 
どちらからともなく、最近のなのはは付き合いが悪い、と言った。
またもう一方も、それに同意した。
 
「そう思わない?はやて」
「……え?」
 
ぼんやりと友人たちの会話を聞いていたはやては、突然に話を振られ我に返る。
そして、こちらを見つめる二組の目線に居心地の悪さを感じる。
これはやはり、自分が二人に隠し事をしているからなのか。
 
「だって、ほら」
 
三人が目を向けた先では、机に突っ伏したなのはが寝息を立てている。
休み時間ともなれば小学生の女の子ならば友達同士の会話に花を咲かせるのが普通だというのに、
ここのところ、フェイトが入院してからのなのははこうして眠っていることが多い。
また、その寝顔はけっして安らかなものではなかった。
 
「そんなに、フェイトのお休みしてる分のお仕事って大変なわけ?」
「ああ……や、いや。まあ、せやね」
 
嘘を重ねて、はやてはちくりと胸が痛んだ。
フェイトの部署となのはの部署には、フェイトが離脱しているからといって直接的な影響はない。
たった一人欠けた程度で支障の生じる体制を、管理局ほどの大きな組織が組んでやっていけるわけがない。
当然対応するための人員はいるし、シフトも組まれている。
 
「フェイトが入院してから、仕事仕事でさ。様子もちょっと変だし」
「大丈夫なのかな」
 
なのはがやっているのはあくまでも逃避である。
親友に起こった事態を一分でも、一秒でも忘れたくてやっているにすぎない自発的なものだ。
はやてはそのことを重々承知している。
 
彼女もまた、なのはと同じようにフェイトの病をすずかとアリサに隠していた。
 
「フェイトちゃんも、検査と休養だっけ?入院、長引いてるんだね」
「う、うん。はよ復帰して欲しいわー、ほんま」
 
心にもない上滑りする言葉を、自分で言っておきながら嫌悪するはやて。
嫌悪してから彼女はその役回りをもともと演じてくれていたのが、今は全てを忘れ眠りに落ちているなのはであったということに思い至った。
 
彼女一人にこの役目を押し付けていたことをはやては密かに悔い、自己嫌悪した。
 
シャマルから宣告された時間は、約一ヶ月。その期限は既に一週間が過ぎてしまっている。
時間は、進み続けている。刻、一刻と。
 
*   *   *
 
「どや、具合はー」
 
……その後悔が結果として、こうして彼女の病室に足を向けさせたのかもしれない。
見舞いの果物を冷蔵庫にしまい、ベッドサイドの椅子に腰を下ろしながらはやては心中に一人ごちた。
 
「うん、全然。一日中休みっぱなしなのがみんなに申し訳ないくらい」
 
フェイトは彼女のいうとおり、元気そうだった。
少し痩せたようにみえるくらいで、入院着を着たその姿は服装を除きいつもと変わらない。
顔色もよくて、とても入院が必要な患者にはみえなかった。
 
だから、それが逆に痛々しい。
蝕まれているようには見えないからこそ、一層。
 
「クロノ君やリンディさんは?仕事か?」
「うん。お兄ちゃんはアースラ、母さんはもう少ししたら来ると思う」
 
本人が知らないことを自分が知ってしまっている。
そのことが、これほど辛いものだったとは思わなかった。
かつての自分に対し守護騎士たちも、このような感情を抱いていたのかと思うと、心苦しさをはやては覚える。
 
自分はこのような思いを、あの子たちにさせていたのだ、と。
 
「少しは、昔のはやての気持ちもわかったかな。……退屈すぎるもん、入院って」
「ははっ」
 
それが顔に出ないようにするのは、困難なことだ。
自分の笑顔が不自然になっていないかどうかは、はやてにはちょっとわからなかった。
顔が自然なままであることを、祈るしかない。
 
「アリサたちはどうしてる?って言っても、まだ一週間くらいしか経ってないけど」
「ん、変わらんよー。二人ともはよ戻ってこい言うとったで」
 
学校の話題になって、少しは気が軽くなる。
ごまかしたり、気遣いを気取られぬよう配慮する必要がなく、ありのままを話せる話題であったから。
あくまでアリサやすずかが実際に言っていたことを聞かせれば済むことだから。
先程までに比べはやてはつい饒舌になる。
そういったこともまた、なのはが彼女達に真実を隠し続けてくれていたおかげでもあるのだが。
 
「……そう」
 
その安心のせいだったのだろうか。
彼女は、学校や友人たちの話題に対しほんのわずかにフェイトが顔を曇らせたのを見逃した。
 
「はやて、たのみがあるんだけど」
「なんや?」
 
素直な笑顔を向ける彼女は、見逃したそのことにも気付いてはいない。
だから、頼みの内容に疑念も湧かない。
 
改まって、一体彼女がなにを頼むかということを想像せずに済ませてしまった。
 
「シグナムに渡してほしいものがあるんだ」
「?ええけど。あれやったら今度来るように言うで?直接渡したほうがええんとちゃうん?」
「いや。あの人も忙しいだろうし。はやてなら家で渡せるでしょ?だからお願い」
 
言いながら、フェイトはベッドサイドの机に手を伸ばす。
彼女が指で触れたものを見て、はやては小さく「え?」と声を漏らし、目を瞬かせる。
同時に空回り気味だった、茶髪の少女の動きが止まった。
 
「この子を……お願いします、って。渡してほしいんだ」
「───な」
 
見間違いではなかった。その指先は、それを摘み上げ、はやてへと掌に載せ差し出す。
はやての理解は、自身の眼球に映る映像に追いつかなかった。
彼女が手を伸ばした時点で、そこには花瓶くらいしか他になかったのだから、察するべきだったのかもしれない。
 
「せ、せやけど。これ」
 
閃光の戦斧。バルディッシュ・アサルト。
幾多の事件をフェイトとともに解決してきた相棒たる名高きデバイスが彼女の掌に載せられ、はやてのほうに差し出されていた。
 
「私の代わりに……この子を使ってあげてほしいんだ。他の誰でもなく、シグナムに」
「あ……その……う……」
「知ってるよ。全部」
 
フェイトは狼狽するはやてに、言葉とは裏腹の、穏やかそのものの表情で言った。
 
「もう、長くないんでしょ?私。……わかってるから、ちゃんと。私の身体だもの」
 
 
(つづく)
 
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