レールガンの曲を最近聴いてるんですが。

 
 バトルーなものを書いてると非常にノってくるのはいいんだけども、逆を言うと女子中学生四人組の日常、的な作風じゃあけっしてないよなあ、と思わなくもない640です。一期も二期もむしろ曲自体はガチバトルものだよありゃあ。
 だからってタイトルにそのままつけたりしないけどな!! レールガンのレールガンの『only my railgun』からとりましたっつってサブタイを『only my railgun』にするとか、「ガンダムが好きだからこの話のサブタイにもらって「飛べガンダム」にしました」、「ウルトラマンが好きだから(ry」って感じにガンダムでねーウルトラマンでねーのにそこから作品名つきのOP名もらうのとかわんないからね(ぉ
 
 ・・・だからうん、歌詞からフレーズをサブタイに借りようと思うんだ(ォィ
 
 
web拍手レスー
 
>志村ー、ヤマト、ヤマト。拍手の元ネタが0.2秒で分かってしまう。宇宙戦艦ヤマト第一話の会話ですね。トーレ決着しましたね。最後のなのはのジャケットはやはり劇場版のイメージですか?
ああ、そうだ。ヤマトでしたね(汗
そっすねー、BJは劇場版のイメージで。
 
>アホ話好きです。カーテンコールの更新が遅くならなければ歓迎しますよ。
遅れがちですんません、はい(汗
一次創作と同時進行ということもあり・・・なるべく可能な限り更新はしますので。
 
>アリサの髪型を見て、赤城リツコを思い出した俺は何だろう?綾波カットのなのはってどんな感じかな?
フェイトは30前くらいになったら短くしそうな気もしなくもない。
 
 
んでは続きを読むからカーテンコール最新話どうぞー。
 
↓↓↓↓
 
 
 
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 倒れた蒼髪の戦闘機人へと、金色に輝くバインドを施した直後。
 彼女の身体が、ぐらりと揺らめいた。
「フェイト姉さまっ!!」
 ディードが、オットーとともに駆け寄っていた。
 崩れ落ちそうになる執務官を、双子が両脇から支える。
 ──それを見届けた直後、ギンガの視界もまたぐらつき上下を不確かなものとしていた。
「ギン姉っ!!」
 人肌の感触が、腋の下へと滑り込んでくる。赤毛が、揺れる映像の中にちらついた。
 両脚で支えきれぬ自分自身を、その入り込んできた肉体へとギンガは預ける。
「……ノーヴェ。ごめんなさい」
「大丈夫かっ!? どこか、怪我を!?」
「大したこと、ないわ。なにぶん、破壊力に特化したISなものだから」
 それだけ、反動も大きいというだけのこと。使いこなせるようになったつもりでも、こればかりはどうしようもない。
 この機械の身体でも、ね。──倒れ伏す、濃紺の戦闘服を見下ろしつつギンガは言う。
 どうにか、倒すまでは持ってくれたが。
 肉体的な限界。それはきっとディードたちの支える金髪の執務官にしても同じことだろう。
「くっ」
「ギン姉」
「大丈夫──ブリッツ、阻止限界点までの残り時間は」
『about 15minuits.(およそ十五分です)』
 ──十五分。ここからだと、おそらくぎりぎり、か。艦首でなく艦尾に近かったのは不幸中の幸いと言っていいのだろうか。はたまた。
「ノーヴェ。それに、ウェンディ」
「オットー、ディード」
 ギンガの声とフェイトの声は知らず知らず、重なっていた。
 二人が、二人ずつ。呼ぶのは戦闘機人の姉妹たちの、末の四人。
「ここは私が抑える。姉上と執務官は後方へ。お前たちは、行け」
 チンクの言葉もまた、それに続く。
 ガジェットたちの機体から咲いた爆発の花が彼女を、ギンガを、フェイトを。四人を明々と照らし出していく。
「動力炉へ急げ。破壊して。クアットロを、抑えてくれ」
 ノーヴェの左手に、ギンガは愛機を移す。
 チンクが声を受けた妹たちの助けとならんがため、やはり母の『娘』である彼女へと、託す。
 右腕には、ガンナックルが既にあるから。
 ギンガのISには不要であったがために外し、ブリッツキャリバーに顕現を再び今命じたそれを、ノーヴェへと貸し与える。
「あ……?」
 左のリボルバーナックルが、彼女の左腕に輝いていた。
 
 
魔法少女リリカルなのはstrikers 〜Curtain call〜
 
第四十六話 人は、どこまで立ち向かえるの?
 
 
「聖王の……武器……?」
「そう。私は──『ダイム』」
 銀髪の。まるでリインや、今は喪われしリインフォースのようだとなのはは思う──少女は、そっと手を前にかざす。
 現れたのは、愛機とそっくりな黒の宝玉。まるでそう、それは黒いレイジングハート
「これが、私」
「あなたが……?」
 エースオブエースは、『九歳の』その顔に訝しむ色を隠せなかった。
 疑問と、疑念と。抱きながら、目の前にある少女と宝玉とを見比べ、思考する。
「私はずっと、聖王とともにあった」
「!!」
 それを打ち破るのは新たな映像。少女の手にした宝玉が、虚空へとふたつの姿を投影する。
「スバルっ!?」
 ぶつかり合う、両者の様相がそこにはあった。
 一方はもはや、立っているのが、拳を繰り出せているのが不思議なほどに傷つき、血と泥に塗れて。
 かたやもう一方は、かすり傷ひとつ、見受けることもできず。
 なのはにとっての教え子と。そしてなのはを虜囚せしめた聖王の、拮抗には程遠い圧倒的な差のもとでの、闘いが顕現されていた。
「私は、ずっと知ってきた。聖王の想いを。悲しみを。抱いている、責任を」
「──『ダイム』……?」
 倒れては立ち上がり、舞い落ちては再び立ち上がる。
 微動だにせずただそこで攻撃を容易く弾き続ける王へと、スバルは向かっていく。
「彼女の、諦めと受け容れも。だから」
 そして、映像が増えていく。
 ふたつ、みっつ。──よっつ。それはなのはの、いや──レイジングハートの見てきた記憶。
 黄金の少女とぶつかりあう、なのは。
 夜天の闇へと立ち向かう、騎士たちと魔導師たちと。
 星の光に包まれながら頷く……聖王の名を負わされた、愛しき娘。
 聖王ノアへと挑み続けるスバルとならびそれら三つは三様に、かつての出来事を狂いなく描き映していく。
「だから、教えてほしい。レイジングハートの主であるあなたに」
 最後の映像は直接、なのはの意識の中に。
 それはなのはでも、スバルでも。ヴィヴィオでも、その他の誰でもなく。
「どうしてあなたは、あなたたちは諦めないのか」
 見えてきたその幼い容姿は、ゆりかごで出会ったあの聖王のそれ。
 ぽつりと玉座に俯き座るその少女と。喚き、暴れながら引き離されていく男の対比が脳髄へと送り込まれてくる。
「これ、は──……」
 聖王となった少女、ノアと。
 聖王家当主の座を追われた男の、その日の映像が、なのはの内側を埋め尽くしていく。
「諦めること。受け容れることの悲しみしか知らない我が主しか、私は知らないから」
 
*   *   *
 
 直下に。白竜の巨体を臨む。
 それをかち上げてくるのは──ガリューの強烈な拳。
 彼と。自分と。それぞれの拳には、キャロから与えられた強化の力が十二分にこもっている。
「フリー、ドオォっ!!」
 上下からの、同時攻撃。頭部と、顎とにぴたり同じタイミングで浴びせかける。これでも、浅いならっ!!
 ぐらり揺らめき、下降しながら竜はなお体勢を戻そうと試みてくる。
 ヒットの直後、エリオはガリューとともに横へ飛ぶ。
 エリオは右。ガリューは左へ。
 もう一度、挟み込む。今度は拳でなく愛機・ストラーダに全力をこめて。
ガリュー、エリオにあわせて──』そう遠くから届く、ルーテシアからガリューに向けられた命が、エリオ自身の心にも聴こえた。
紫電んっっ!!」
 壁面を、踏み台に。また、タイミングをひとつに。
「エリオくんっ!!」
 一閃──の叫びは、爆音の中に消えて自分自身にも聞こえることがなかった。だが。
 等しく己を弾丸と化したガリューとエリオの一撃は、狙い通りの場所を射抜いていた。
 断末魔のごとき──死なせたりは無論、するものか──叫びを上げて、竜が空中でのたうちまわった。
「これ、でええっ!!」
 その脳天へ、エリオは振り下ろす。……愛機を。
 同じくガリューも叩きつける。……渾身の、足技を。
 今度こそそして、フリードの巨体からは全く、力が抜け落ちていった。
 またゆるやかに、静かにそれきり、その巨体はキャロの待つ下方へと、落下をはじめていく。
 あとは、仕上げだけ。──そう。
 エリオは、跳んだ。同時に、数個のスフィアを上空へと放っていた。
 巨体が落ちていく。そこに、落とすために。
「サンダアアアアッ!! フォールッ!!」
 
*   *   *
 
「ダイム。もう、終わらせましょう。……ダイム?」
 返事がないのは、これだけではない。もう……二度目か、三度目か。
 旧き時代より受け継がれてきた機体だ、そういうこともあるのか、とも思う。使用に支障がない以上、そういった点は割り切って考えても問題はないはずだ。
 それよりも──……。
「あなたも。もう、終わりにしましょうと何度言ったら」
「……何度、だって……っ!!」
 諦めない。けっして立ち上がってくることをやめない目の前の相手。そちらのほうがむしろ厄介であり、危険。
 事ここに到り、ノアの認識はそうシフトしていた。
 こんなにも傷ついて。なのにこんなにも、しつこくて。けっして膝を折らない。
 エクセリオンバスター。その詠唱される名をどれほど耳にしたか。そしてどれほど、完膚なきまでに防ぎ続けたか。
 ──また。撃ち放って、吹き飛ぶのは、転がるのはあちらの側。もう……、
「もう、いいでしょう」
「エク、セリオンん……っ」
 もういいだろう、と。投げかけても相手は聞かない。
 バスターの雄叫びとともに、魔力の噴流が咆哮する。無駄だとわかっているはずなのに、どうして。──どうして!!
「どうして──立ち向かえるのっ!?」
 魔力砲の咆哮はノアの吐き出した叫びとともに唸りをあげた、虹色の風に霧散する。
 それでもやめない、蒼い髪の魔導師。脳裏には、それとは正反対の二つのイメージ。
 立ち向かえず。諦めを伴ったそのイメージ、ふたつ。
 見下ろす自分。跪く、兄。
 彼女とは違う。諦めた、二人。
 兄の道を閉ざしたことに絶望し、聖王であることを受け入れ膝を抱えた自分。
 その妹を王として奉り、蹴落とされた自分を正当化する道を選んだ兄。
 なんと、違うことか。
「もう、いっぱ──……ぐうっ!?」
「どうしてっ!?」
 感情がはじめて、ノアの身体を動かした。
 砲撃の体勢に入ろうとしていた戦闘機人の顔面を勢いのまま掴み、握り締める。
「どうして、あなたはァっ!!」
 そして振りかぶった動きは、ずたずたのバリアジャケットを床面に叩きつける。強く、強く砕かんばかりに。
「諦めて、よおォっ!!」
 床を砕き。埋め込まれた相手はすぐには動けない。
 ノアは手にした愛機をまっすぐにつき下ろす。
「が……っ!!」
 それは、貫通した。床面に相手を、縫い付けた。
 鮮血が返り、ノアの頬を紅く染めていった。声も、そう漏れ聴こえて。
 ──やがて、沈黙。ノアへと向かい伸ばされた右手が、重力のままに垂れ下がっていく。
「……お願い……」
 たったそれだけの行為に、酸素を不足として聖王は深く息をついた。
 ぱたりと落ちたリボルバーナックルの掌から、か細い光が……スフィアが零れ、転がる。
 小さかったその光は、はかなく、あっけなく。
 消えた。
 
(つづく)
 
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